中国の博物館に新スタイル、デジタル・スマート技術が変える見学風景
夏休みシーズンに入り、中国では各種文化施設や博物館が大勢の来場者でにぎわっている。フランス・ロレーヌ大学の学生アスマさんは、フランス人学生夏期探究学習旅行団の一員として6月中旬から中国の旅をスタート。西安、北京、上海など各地を巡り、博物館を訪ね歩いた。

黄鶴楼での拡張現実(AR)スマートガイド体験。
武漢市の著名観光地、黄鶴楼風景区では、最先端の拡張現実(AR)技術を活用して観光体験を豊かなものにしている。観光客は楼閣に上る前にARグラスをレンタルし、仮想と現実が融合した詩的な旅を楽しむことができる。1階の壁画「白雲黄鶴図」の前で手を叩くと絵の中から鶴が呼び出され、2階へ進むと散文「黄鶴楼記」の作者と交流ができ、手のひらを上にしてかざすと黄鶴楼の映像が浮かび上がる。3階では、李白(り・はく)や崔顥(さい・こう)など唐宋の詩人が壁画から抜け出し、黄鶴楼にまつわる作品の創作エピソードを語ってくれる。
中国の多くの文化施設・博物館ではデジタル・スマート技術を活用により、これまでの場所や時間の制限を超えた新しい見学スタイルが生まれている。離れた場所から静かに鑑賞するだけでなく、まるでその世界に入り込んだかのような、双方向の新しい体験へ進化している。